Courier 10 Pitch のゼロにスラッシュと小文字エルと数字1が区別付くようにする
Courier フォント比較 |
Source Code Proと他の等幅フォント(Ricty、Migu 1M、Courier)比較このサイトを見てこれくらいなら自分で気に入ったフォントを変更したほうが良いと思ったので実際にやってみる。でも source code pro というフォントはこのサイト見て知った。(Portageにも入ってた "media-fonts/source-pro")
上記サイトでは比較をGIFアニメ画像に加工してくれてるのでとても見やすいです。管理人さんに感謝。
必要なものは FontForge と Courier 10 Pitch フォント
これはこちらの環境では /usr/share/fonts/Type1/ にインストールされていた。
$ find /usr/share/fonts/ -name "fonts.dir" -exec grep -iH "Courier 10 Pitch" {} \; /usr/share/fonts/Type1/fonts.dir:c0419bt_.pfb -bitstream-courier 10 pitch-medium-r-normal--0-0-0-0-m-0-ascii-0 /usr/share/fonts/Type1/fonts.dir:c0419bt_.pfb -bitstream-courier 10 pitch-medium-r-normal--0-0-0-0-m-0-iso10646-1 /usr/share/fonts/Type1/fonts.dir:c0419bt_.pfb -bitstream-courier 10 pitch-medium-r-normal--0-0-0-0-m-0-iso8859-1 /usr/share/fonts/Type1/fonts.dir:c0582bt_.pfb -bitstream-courier 10 pitch-medium-i-normal--0-0-0-0-m-0-ascii-0 /usr/share/fonts/Type1/fonts.dir:c0582bt_.pfb -bitstream-courier 10 pitch-medium-i-normal--0-0-0-0-m-0-iso10646-1 /usr/share/fonts/Type1/fonts.dir:c0582bt_.pfb -bitstream-courier 10 pitch-medium-i-normal--0-0-0-0-m-0-iso8859-1 /usr/share/fonts/Type1/fonts.dir:c0583bt_.pfb -bitstream-courier 10 pitch-bold-r-normal--0-0-0-0-m-0-ascii-0 /usr/share/fonts/Type1/fonts.dir:c0583bt_.pfb -bitstream-courier 10 pitch-bold-r-normal--0-0-0-0-m-0-iso10646-1 /usr/share/fonts/Type1/fonts.dir:c0583bt_.pfb -bitstream-courier 10 pitch-bold-r-normal--0-0-0-0-m-0-iso8859-1 /usr/share/fonts/Type1/fonts.dir:c0611bt_.pfb -bitstream-courier 10 pitch-bold-i-normal--0-0-0-0-m-0-ascii-0 /usr/share/fonts/Type1/fonts.dir:c0611bt_.pfb -bitstream-courier 10 pitch-bold-i-normal--0-0-0-0-m-0-iso10646-1 /usr/share/fonts/Type1/fonts.dir:c0611bt_.pfb -bitstream-courier 10 pitch-bold-i-normal--0-0-0-0-m-0-iso8859-1
標準、斜体、太字、太字斜体の4書体ある。
とりあえず標準だけでいいので "c0419bt_.pfb" を作業ディレクトリを作りフォントファイルをコピーする。
$ mkdir ~/Desktop/courier-code $ cd ~/Desktop/courier-code $ cp /usr/share/fonts/c0419bt_.pfb . $ fontforge c0419bt_.pfb
エレメント ⇨ フォント情報で既存情報を書き換える。フォント名、ファミリー名、表示用の名前を書き換える必要がある。フォント名には空白を含んではならない。ここでは CourierCode という名前にした。
ここから編集作業に入る。
まず、ゼロにスラッシュをつけるため 「0」をダブルクリックして編集ウィンドウを開く。
U+002F のスラッシュをコピーし U+0030 のゼロに貼り付ける。
編集ウィンドウのメニューから「エレメント」 ⇨「 変形 」⇨「 変形」 を開く。
回転を選び時計回りに 15度回転し座標を整数値に丸める。
斜線を少し傾ける |
飛び出した部分をゼロのステムに収まるように修正する。
「エレメント」⇨「重複処理」⇨「重なりあう図形を結合」
スラッシュ付きゼロの完成 |
小文字エルは下部のセリフ部分を少し修正
修正前 |
修正後 |
最後に変更を加えたゼロと小文字エルのヒントを自動ヒントで処理する。これで保存して .sfd ファイルを生成しておく。
実際にフォントを出力
今回は courier 10 pitch の Em Sizeが 1000 だったので OTF 形式を選んだ。
TrueTypeを出力するときは Em Size を 1024 か 2048 等の数字にすれば FontForge の機嫌を損ねない。詳しくは FontForge のマニュアルを参照。
所要時間は 10分程度で FontForge を初めて使う人でも 30分もあればこれくらいの変更はできるはず。ゼロに斜線やドットが入ってないくらいで手当たり次第にフォントを入れまくる人は是非試してもらいたい。