オープンソース・ライセンス GNU GPL version3の最終案発表

LinuxカーネルはGPLv3を否定しGPLv2を支持

 米国時間の5月31日、FSF (Free Software Foundation)が、GNU General Public License の新版version3の第4版を発表。FSFは第4版の草案をLast Call(最終案)と発表している。

公式サイト
http://www.fsf.org/
FSF Releases "Last Call" Draft of GPLv3
http://www.fsf.org/news/gpl3dd4-released


 GPLv3 第3版からの主な変更点

  • 3月28日(第3版公開日)以降に差別的な特許契約条件を結んだディストリビュータは、GPLv3にもとづくソフトウエア配布を行えない可能性がある。但し、米Novellと米Microsoftの特許保護契約はMicrosoftをフリー・ソフトウエア・コミュニティの利益に反する立場としないため、Novellは配布禁止の対象にならない。
  • オープンソース・ライセンスApache 2.0互換とした
  • ソフトウエアの個人的改変やデータセンターでの利用に関する条件を明確化するため、新たな項目を追加した。
  • 米国の消費者保護規則に関する部分を明快な基準に変更し、米国以外での解釈を理解しやすいようにした。


しかし、Linuxの開発者であり現開発リーダーでもあるLinus Torvalds氏はVersion3の案に否定的な意見を示しLinuxは引き続きVersion2のライスンスのもと公開するようだ。
(ここで言うLinuxとはカーネルの事でありLinuxカーネルを採用したOS全体の事ではない。)

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