世界報道自由度ランキング 日本は51位

日本における言論は自由や否や?

 「国境なき記者団」という団体が調べた世界報道自由度ランキングというものがある。
 国境なき記者団などと耳なれない団体名を聞くと何やら胡散臭い感じがするが、Wikipediaによると同団体とは「言論の自由(または報道の自由)の擁護を目的とした、ジャーナリストによる国際的な非政府組織。1985年にパリで設立された。」とある。

Wikipedia - 国境なき記者団

 同団体が世界168の国と地域を対象に調べた結果2006年度の日本の順位は51位。1位はフィンランドで最下位の168位は北朝鮮だ。そして何かと日本と比較対象にされやすい韓国、中国、米国を見てみると、韓国31位、中国163位、米国(アメリカ領域)53位、米国(治外法権)119位となっている。

 これを見た筆者の感想は中国は低いと思っていたものの予想以上に低かった。韓国が思いの他上位にあり米国が日本よりも低かったということで、どれもこれも予想外の結果になっていた。そこで日本の51位というランキングだが、昨今の新聞やテレビの報道のあり方の割には結構上位にあるのではないかと思っている。こう書くとすぐさま批判にさらされそうだが、というのも筆者は昨今の報道内容についていささか疑問がある。それは報道対象になる題材の選定では無く、その報道の表現が中立では無いと常々感じているのだ。では、いったいどこが中立では無いと感じるのか?まとめてみた。

  • 新聞やニュースのテロップなどで強調する部分の表現が週刊誌のゴシップ記事のようである。
  • ニュースキャスターが読み上げる言い回しに作為的なものがあり視聴者の感情を操作している。
  • 夜間のニュース番組においてワイドショーやバラエティーの要素を含み娯楽番組なのか報道特集なのか不明瞭である。
  • ある事象に関して集中し視聴者読者に対して特定の感情を持たせるような意図を感じる。

 つまり視聴率を稼ぐ、発行部数を増やす目的の為に各プログラムは味付けが濃いのだ。これが単なる週刊誌や雑誌、一般企業の広告戦略だとすれば、なかなか知的であり企業努力の賜と思える。だが報道に余計な味付けは必要なく、特に露骨に表現していないだけに余計卑しく感じており、このランキング結果を見た日本の51位というのは結構上位にランクインしたものだと思っている。

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